キッカケさん記事_2

課題を見据えた『理解力』と『提案力』で信頼獲得

「RITさんなら!と思えたのは、最初の打ち合わせで、“できること・できないこと”をしっかり言ってくれたことです。さらにやれることだけを強く押すのではなく、リスクや限界も含めて誠実に説明してくれたからです。」

そう語るのは、エンジニア向けのキャリア支援サービスを展開する株式会社キッカケクリエイション デジタル戦略Div 開発チーム チームリーダー西村勇哉氏だ。本プロジェクトにおいて発注側の責任者を務め、RITとの開発パートナーシップを主導した人物である。

エンジニア向けのキャリア支援サービスを展開する同社では、ITエンジニア向けのライフスタイルメディアという新たなプロダクト構築にあたって、開発パートナーの選定が重要なテーマだった。RITを含む4社とコンタクトを取り、納得のいく形で共に開発ができる会社かどうかを見定めていたという。

「以前お願いした会社はオフショアの開発会社に実際の開発を再委託していたため、仕様の伝達がうまくいかず、バグ対応の遅れや、予定よりも期間が延びるなど、いくつも問題が起きてしまって……。」そう振り返る西村氏。

過去の開発経験から得た教訓を活かし、今回は 『価格』 ではなく『納得できる開発体制かどうか』 『どのような提案をしてくれるのか』 などで判断する方針で複数の会社との打ち合わせの中でも、RITは初回から予算に対してできること・できないことを明確に伝え、さらにアジャイル開発のメリットとデメリットを丁寧に説明する姿勢にも安心を覚えたという。

課題の残った過去のプロジェクト。鍵は 「デザインの質」

プロジェクトの背景には、過去に経験した悔しさもあった。社内で持っている求人情報の検索サイトを開発した際、公開寸前まで進んでいたにもかかわらず、デザイン面の問題で一般公開を断念したという。

「社内で利用する分には問題なかったのですが、外部に出すにはもう少し手を加えなければならないクオリティでした」そう語る西村氏。

そのプロダクトは、エンジニアの転職支援を目的としたものでありながら、支援の顔となる部分であるはずのデザインに、十分な説得力を持たせることができなかったのだ。だからこそ、今回の開発には最初からデザインの質を重視。

西村氏は「次こそは、ちゃんと“表に出せるプロダクト”を作ろうという強い意志のもと、UI/UXの品質を重視したうえで、開発会社の選定をしました。“デザインに強い開発パートナーを選びたい”という明確な要件があった点で、RITが複数のデザイナーを社内に抱え、デザインにも強みを持っている点が魅力的でした」と語る。

技術説明のわかりやすさと、プロフェッショナルな連携体制

RITとの協業が始まってから、特に印象的だった点のひとつが、技術面に対する説明のわかりやすさだったという。

「自分はプロジェクトの責任者的な立場でもあったのですが、職域はデータサイエンティストなので開発領域に関しては知識が浅くて……。そんな中、RITのCTOである福田さんが、技術の選定理由や背景を丁寧に説明してくれたのです。福田さんの説明をそのまま社内のエンジニアに伝えると、打合せに参加していないメンバーも“なるほど”と納得してくれるんです。専門的な内容であっても、相手の立場に合わせて伝えるスタンスがありがたかったですね」と西村氏は語る。

また、RIT側の対応についても相談したらすぐに動いてくれる柔軟さがあったと評価。大きな仕様変更だけでなく、ちょっとした調整や修正などにも、反応が早く、ストレスなく進められ、UIや表現に対する期待に高い解像度で応えてくれたことで、開発全体が円滑に進行したという。

プロジェクトを支えた、RITのデザイナー── 信頼でつながるチームのかたち

今回のプロジェクトで、もっとも多くの信頼と評価を集めたのが、RITのデザイナー・山田の存在だった。キッカケクリエイション社が支援しているエンジニアというペルソナへの深い理解と、意図を汲んだアウトプットの精度。どれをとっても、プロジェクトの中心的な推進力だった。

「ペルソナに対しての解像度がすごい高く、デザインの依頼に対して1回目から”まさにそれ!”という提案をだしてきてくれました。修正依頼に関してもすごいスピーディーで、かつ、実現したかったことが齟齬なく反映されてたので、すごくやりやすかったです。そのため、何か困ったら、Slackでまず山田さんに聞いていました。社内では“山田さんのようなデザイナーを採用して”と言われるほど、社内採用のロールモデルになっています。」

CTO福田とデザイナー山田による技術的な支援、相談への即応体制、提案の誠実さ──RITとの取り組みを通じて、開発やデザインといった機能面を超えた“伴走関係”が育まれた。

「誰に聞いても、“山田さんはすごかった”と言ってくれます。プロジェクトの品質がここまで上がったのは、RITと組めたからだと思っています」西村氏はこう語ってくれた。

今後への期待と、さらなるコラボレーションの可能性

今回のプロジェクトにおいて、RITはKIKKAKE ITRENDというITエンジニア向けのライフスタイルメディアと求人ポータルサイト、2つのプロダクトに関わった。

「当初、ITRENDの開発プロジェクトをRITさんとスタートさせたのですが、ITRENDの開発の質が良かったので、求人ポータルサイトのリニューアルも追加で依頼させていただきました。」と西村氏。

KIKKAKE ITRENDには、エンジニアのライフスタイルや技術スキル支援を目的にクイズやアンケートに答えるとポイントが貯まり、オリジナルアイテムなどと交換できる仕組みを取り入れている。今後はユーザーの声をもとに技術書やガジェット、提携企業の割引特典など、交換アイテムを増やしていく構想もあるという。

エンジニアの仕事だけでなく、その生き方や価値観にも寄り添いたい──そんな思いから、キッカケクリエイションのサービスは生まれた。エンジニアにとって意味のある場をつくりたい。その理想を実現するために、RITの存在は、これからも欠かせないと感じてもらえるよう、支援を続けていく。


ご協力いただいた会社のご紹介

株式会社キッカケクリエイション代表者:川島 我生斗

住所:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町22番14号 N.E.Sビル N棟3階

企業HP:株式会社キッカケクリエイション

KIKKAKE AGENT サービスサイト:キッカケエージェント ポータルサイト

KIKKAKE ITREND サービスサイト:ITエンジニアのためのライフスタイルメディア KIKKAKE ITREND

プロジェクト概要

クライアント名

株式会社キッカケクリエイション

PJカテゴリ
開発デザイン新規事業

プロジェクトメンバー

山田 庸平

山田 庸平

デザイナー

福田 哲也

福田 哲也

CTO